悪の華 (新潮文庫)ボードレール 堀口大学 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
悪の華 (新潮文庫) | |
| フランス語のできない浅学の者の意見ですが、フランス象徴主義文学の先駆者にして、現代の「悲哀」をここまで壮絶に描いた詩集は無いと思います。注目すべきは、身の毛のよだつような情景描写の精緻なリアリズム。パリ情景における『七人の老爺』とは、まさにボードレール自身のいる世界(神は7日で世界を創られた)そのものの象徴ではないでしょうか。阿片熱と鬱に侵された、あまりにも現代の悲哀を知りすぎた詩人の傑作であり、『巴里の憂鬱』と一緒に読まれたい。ボードレール。いろいろと問題のあった人のようですが、詩人としてはとてもカッコイイ人です。「悪の華」というこのタイトルがもうカッコイイ。 ただ、この世界が嫌になっている人はかなりはまっちゃうと思います。 実際、私も受験の1ヶ月くらい前に彼に出会い、勉強を辞め、詩人になるのだ!と詩を書き始めてしまいました。まあ、いい思い出ですが。 そういうわけで、人によっては不気味な精神世界をさまようことになるかもしれません。お気をつけていってらっしゃいませ。堀口大学氏の作品として読む方が良いかもしれない。 ボドレール氏のとして読むのならば、原文を読んだ方が手っ取り早い。 読... | ||
地獄の季節 (岩波文庫)ランボオ ¥ 483 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
地獄の季節 (岩波文庫) | |
| 言語による、世界の破壊、再構築。 意味はわからなくても、ドカーンとぶつかってくるような言葉が必ずあります。 打ちのめされてください。10代の天才詩人 アルチュール・ランボー 1870年16歳でこの詩集にも入っている超一流の詩を書き 19歳であっさりと詩を捨てて、職を求めて ヨーロッパ中、最後はアフリカの砂漠まで、放浪を続けました。 その間、家庭教師・サーカス団の通訳・港湾の荷揚げ人足・傭兵などを経て、 最後は砂漠とヨーロッパを結ぶ『砂漠の商人』として過ごしました。 1891年に腫瘍のため、手術で右脚を切断しましたが回復せず、 その年、37歳で亡くなりました。 訳者の小林秀雄は、まだ、学生だった頃に このランボーの詩とたまたま、本屋で出逢って、それを、 『事件』 と自分で呼ぶほど強い衝撃を受け、 自身でこの翻訳を行いました。 小林秀雄は夭逝した親友の詩人、富永太郎にこのランボーを紹介してます。 私がこの詩集と出逢ったのが18歳位だったと思いますが、 初めは 「十代で詩を捨てて旅に出た天才詩人」 というランボーのカッコ良さに憧れて読みましたが、 ... | ||
ランボー全詩集 (ちくま文庫)アルチュールランボー ¥ 1,155 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ランボー全詩集 (ちくま文... | |
| ランボーを読むなら、最初はやっぱり小林秀雄でしょう。 次に読むと楽しいのがこれ。 小林で感じて、次はこれで深く読む。 注が興味深面白いです。たとえば、「地獄の季節」の最初にあるカッコが閉じられていないことについての注。目からうろこでした。 訳もやさしい日本語でとっても読みやすいですよ。小林を読んで、その日本語に苦しんだ人も今度は純粋にランボーを感じられると思います。フランス語を理解して、読んでいるんでしょうか?文学作品などにおいて、翻訳はある意味、翻訳者による“加工”です。つまり、翻訳では作品の本質に迫るのは、到底不可能だと思います。ランボーも同様です。フランス語がわからないのに、翻訳者の巧拙を言ってる人が万が一いたら、その前にフランス語を勉強することを勧めます。けど、世界観的に、やっぱアルチュールよりジョンの方がいいな。宇美先生に感謝をこめて、この翻訳のすばらしさを伝えたい。25年前の10代に出会ったランボー訳詩は、何が書いてあるか全くわからない、難解な代物だった。おかげで、私はランボーを敬遠して40歳をすぎた。先日『宗教とアウトサイダー』のランボーの章にひかれ、この宇佐美訳をめく... | ||
ランボー詩集 (新潮文庫)ランボー 堀口大学 ¥ 380 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ランボー詩集 (新潮文庫) | |
| 一六歳から一九歳の間に内的情熱の総てを詩に賭けたアルチュール・ランボー。 よく言われるように、彼が早熟であるかといえば、私は必ずしもそうではない気がする。 彼は熟成してはいない、未熟で不安定な内面をそのまま言葉で表出させた情熱の人だ、という言い方の方が些か正しい気がする。 特に「太陽と肉体」という詩などからは、その豊饒なパッションの凄まじさに唖然とさせられる。若い時期にこそ書けた詩であって、その未完の情熱にこそ、私は芸術性を見出す。 筆を折ってからは、教師をしたり旅をしたり商人になったり、転々としつつ三十七歳で亡くなったらしいけれど、所謂、普通の人になっていたということだ。 狂ったように、憑かれたように詩を書き連ねた後は、死んだような生を送っていたのであろう。 その間、彼が何を想い耽っていたのかが気になり、その時期にもこまめに詩を書いていれば、本質的に熟成された詩が鑑賞できたであろうと思うと、少し残念だ。 もう詩は書かない、という確たる信念が彼にはあったのだろう。 詩人の中でもランボーは別格の伝説を誇っていると思う。詩人であった時期は 数年であり 筆を折ったその後は 商人となって ... | ||
コクトー詩集 (新潮文庫)コクトー 堀口大学 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
コクトー詩集 (新潮文庫) | |
| なぜだか、無性に「野ばら」を読みたくなって本書を購入しました。 あまり詩に興味はないんですが、コクトーの詩は飴玉のように楽しめます。 原文ももちろん読みたいんですけどネ〜♪コクトーの言葉に対するこだわりが読み取れる一冊。短い詩から眺めの散文までバランスよく載っているのでコクトー入門編にお薦めです。ただ、堀口大學の訳は少しクセがあるので、好き嫌いがあるかも。いやしかし、これを読むと原文で読みたくなること間違い無しです。 | ||
ヴェルレーヌ詩集 (新潮文庫)ヴェルレーヌ 堀口大学 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ヴェルレーヌ詩集 (新潮文... | |
| 浪人してるときに読みました。 心がチクチク痛みました。 ・一節一節は美しい響きを備えているものもあるのでしょう。 ただ、節と節のつながりの希薄さが、ひとつの詩としての 一体感を弱めている作品が多いと感じます。 ・ひとつの詩があたえる物語的なイメージというものが 広がりにくい、固定的な印象をうけます。 ・詩というものが、限られた人にしか読まれず 限定的な地位しかあたえられていないのは、 そのような、とっつきにくさのせいではないでしょうか。 ・また、古典的な日本語の美しさというものも 程度の問題であり、流れと響きを淀ませるほどに 多用するべきものではないと感じます。 上田敏の名訳「秋の日の ヴィオロンの ため息の…」で有名なフランス象徴派の詩人ヴェルレーヌの詩集です。彼の詩は本当に美しくて、詩趣があって、愛する人にささげた詩などは、ため息がでるほどです。また堀口大学の名訳によって、原文の生き生きとした感じは失われていません。ヴェルレーヌ入門には手ごろな一冊です。 | ||
ボードレール全詩集〈1〉悪の華、漂着物、新・悪の華 (ちくま文庫)シャルルボードレール ¥ 998 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ボードレール全詩集〈1〉悪... | |
| ボードレールの詩集をやっと読んでみた。それ以前の、詩集とボードレールとは、ある意味で一線を画しているといえる。ゲーテとかバイロンとか、その前の時代まで純粋に詩集と呼ばれているものとは明らかかに違うのだ。この後の、ランボーとかロートレアモンとか、明らかに、ボードレールの延長線上のものを感じるし、それからいうと、19世紀中ごろの世界の変革のから、生まれるべくして生まれてきた詩人といえる。 そこには、「悪」や「死」という今まで忌避されてきたテーマが扱われていて、しかも「ロマン主義」の終わりといったテーマも出てくる。文明と時代に脅かされていたこの時代に、敏感に、その時代感覚を汲み取り、表現した最初の詩人といえる。 好き嫌いはあるにせよ、時代の必然として生まれてきた彼の詩には、何らかの大きなメッセージを読む者すべての与えざるを得ないと思う。それをどう受け取るかは別として、深く考えさせられる偉大な詩集である、と思う。堀口大學の訳は知らないけれど、これはとても読みやすい訳で最後まで読み通すことが出来た。 目お閉じると幸福の岸辺が広がってくる。虚空を流れ、においに導かれ、魂が喜んでいる。音楽的、暗示... | ||
フランス名詩選 (岩波文庫)¥ 798 通常3〜5週間以内に発送 ★★★ |
フランス名詩選 (岩波文庫) | |
| フランスの代表的な詩人の作品を これ一冊で、おおまかに読むことができます。 フランスの詩に興味はあるけれど 何から読んだら良いのかわからなかった時に手にとり、ガイドのように使っていました。 この本から気に入る詩を見つけ 今度はその詩人の詩集を探して読む、という方法で楽しんでいました。 欄外に、簡単にまとめられた詩の解説、 また、最後のページに詩人の紹介がついています。 これらも読むと、フランス詩のおおまかな変遷というか流れが感じられて良かったです。 対訳という形で原文もついているし、アンソロジーとしては気に入っている本です。『イギリス名詩選』、『ドイツ名詩選』、『アメリカ名詩選』と共にシリーズ化されている本詩集を、『イギリス名詩選』の後に読んでみたのですが、フランスの詩の特徴を堪能すると共に、イギリスのそれと比較することもまた楽しいものでした。 ヴィクトル・ユゴー、シャルル・ボードレール、ステファヌ・マラルメ、ジャック・プレヴェールといった著名な詩人の作品はもちろん、比較的知られていないルイ王朝下の詩も収められており、フランスの詩の特徴とその歴史的流れを把握するためには、適当な詩集で... | ||
月下の一群―現代日本の翻訳 (講談社文芸文庫)堀口大学 ¥ 1,733 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
月下の一群―現代日本の翻訳... | |
| 小生にしては いささか異例だが この本に初めてのレビューを書いているRaikaさんの文章に感銘を受けて 今 これを書いている。非常にイメージの湧くレビューである。まずは本書とは関係ないのだが。 翻訳詩集は沢山あるが この月下の一群が白眉であると思う。堀口大学という詩人の代表作だとも思う。翻訳が代表作という詩人というのもおかしな話だが それだけ独創的な翻訳なのだと思う。 そもそも詩を翻訳など出来ようか? そんな究極の難問に立ち向かう堀口の足取りは しかし 軽やかである。「作曲家」と「演奏家」という区別が音楽にあるが その意味では 本作の堀口は「演奏家」である。そう 音楽と同様に 演奏家には その曲を解して 新しい世界を作り上げることも出来るのだ。今、少しずつこの本を読んでいるのですが、質・量ともにすばらしい詩集です。言葉の一つ一つがとても綺麗でシンプルで、翻訳者の技量やセンスが際立って優れている、贅沢な詩集だともいえます。というのは、最初から通して読まなくても、ランダムに引っ張り出していつでも読めるという融通が利くから、とても贅沢。まるで、とびきり上等のワインを飲みながらフ... | ||
巴里の憂鬱 (新潮文庫)ボードレール 三好達治 ¥ 380 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
巴里の憂鬱 (新潮文庫) | |
| 初代ゆとり世代の俺には、旧字体や非常用の漢字が多くて読むのがチト辛かったが、 いろいろな趣の文が読めて良かった。寓話的な話あり、小話あり、特に意味も無さそうな詩的叙情文ありで、薄い冊子にてんこもりの内容。 買って損なしです。ボードレールの散文詩集 雨の日曇りの日に音楽を聴きながら読むのにぴったりの1冊 著名な音楽家や画家に送った詩もあり 時代背景を考えたりすると楽しみも増えるかもしれません 古本で買ったので 前の人はよほど気に入っていたのか数箇所ドックイヤーができていた それも古本の楽しみ ボードレールって読みにくいと思っていませんか?この詩集を読むとそれが全くの読まず嫌いだってことがわかりま。ボードレールぐらいお洒落で洗練された都会的な詩人はいません。是非都会の若い女性に読んでいただきたい。そしてちょっぴり孤独にひとりぼっちで夜の妖しい港に映る揺れる街明りのそばで煙草でも吹かしてふうっと嘆息でもひとつ?・・ちょいと知的にセンチメンタルになって欲しい。そんな素敵な詩集です。ボードレールの散文詩です。『悪の華』とは感じが少し異なりますが、面白い詩が結構あります。個人的に気に入ったのは... | ||
ヴァレリー詩集 (岩波文庫)ヴァレリー 鈴木信太郎 ¥ 903 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ヴァレリー詩集 (岩波文庫) | |
| ヴァレリーの詩はランボーなどの詩に比べて、知性的すぎるという評価もある。たとえば小林秀雄はヴァレリーの散文には幾度も言及するが、その詩業については一顧だに与えていない感じがする。用いられているイメージもどちらかというと伝統的な題材が多い。しかし、純粋な詩を創作する精神的努力に重きを置き、肉体と意識との濃密な関わりをとらえた、詩人ヴァレリーを高く評価する人も多い。加藤周一などはヴァレリーの「若きパルク」を絶賛する。 原語ではない訳本だが、鈴木信太郎の手になるこの詩集は私の偏愛の書である。特に「若きパルク」の冒頭「泣くは誰、彼処に、一陣の風にはあらで、この黎明ただひとり、究極の金剛石と共に在る時…」のフレーズが私の意識の中で鳴り始めると、私の感性も覚醒しはじめる。「註」も詳細であり、巻末の佐藤正影によるヴァレリー紹介文も簡にして要を得た秀逸なものである。 本書は、ヴァレリー全集1巻の詩編の内容を抜粋したものである。ヴァレリーのおもな翻訳は同東京大学教授佐藤正彰氏によるものが大きいが、詩人としてのヴァレリーの研究はボードレールをへてマラルメ、ヴァレリーと、象徴派詩人を丹念に研究した鈴木氏... | ||
ボードレール全詩集〈2〉小散文詩 パリの憂鬱・人工天国他 (ちくま文庫)シャルルボードレール ¥ 1,050 通常3〜5日以内に発送 |
ボードレール全詩集〈2〉小... | |
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ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶ジャックプレヴェール 奈良美智 ¥ 3,150 通常24時間以内に発送 |
ジャック・プレヴェール 鳥... | |
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神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))アントナン・アルトー ¥ 651 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
神の裁きと訣別するため (... | |
| アルトーは、あの苦痛の精神病院からパリに帰り精力的にノートを書き続けた。後期アルトーの始まりなのだが、この時期は、前期に比べまとまった著作を書いていないように思う。だから、本書に収められた2作品は大変重要なものだと思われる。とくに、「神の裁きと決別するために」は、アルトーが指揮をとり作られたラジオドラマの脚本である。もっとも、彼の肉声を聞くことが出来ればよいが(ぺヨトル工房より出版されたときはテープがあったように記憶しているが)、まず内容であろう。詩人であるために色々と言語的な制約が生じるけれども、それを言うよりも前に読むことだろう。それは、何かSF的な感じもするが、予言のような気もする。しかし、やはり「思考の不可能性」という根底的なアルトーのテーマは、ここにも流れている。 「ヴァン・ゴッホ」は、新訳であるから筑摩から出たものを読んだ人も、読んでいない方も楽しめると思う。 本書が出版されたことによってアルトーの前期から、後期にかけてのある程度の著作がそろったようなので、一度著作集と、他の文庫を読むことを通し、直接アルトーの言葉を読むことで、日本人の新しいアルトー観が生まれてくる... | ||
ボードレール詩集 (新潮文庫)ボードレール 堀口大学 ¥ 380 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ボードレール詩集 (新潮文... | |
| 後年の詩人に絶大な影響を与えたボードレールの生涯唯一の詩集「悪の華」、訳者の言葉の表現が少々古い気もするが、ランボオやロートレアモン好きな人なら絶対読むべし! | ||
アポリネール詩集 (新潮文庫)アポリネール 堀口大学 ¥ 420 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
アポリネール詩集 (新潮文... | |
| おおお!懐かしのアポリネール!「ミラボー橋」でゴザイマス。何だかホントに昔懐かしい。イヴ・モンタンみたい。マルチェロ・マストロヤンニとか?なんとも言えず花の都は巴里パリしちゃいます。アポリネールとかヴェルレーヌって本当に昔のフランスのイメージにピッタリです。エッフェル塔が立ってて、セーヌ河が流れている。男がいて女がいる。石畳に馬車や古いギアが1メートルぐらいありそうな黒塗りの天蓋つきの自動車も運転手が運転して走っている。通りには美味しそうなカフェの匂い。焼きたてのバゲットの香り。朝市には新鮮な野菜や果物。アコーデオンの伴奏でシャンソンなんかが流れ、モンパルナスには似顔絵描きの学生がベレー帽を被って絵筆を耳に挟んでいる。ああ!これが日本人御用達、旅行者の大好きな絵に描いたようなフランス。三色旗がハタメク、ラ・マルセイエーズのフランス共和国。 しかし、しかし本当のフランスはどこにあるんでしょうか?案外どこにもなかったり?外から日本に来た旅行客が京都や奈良に来て、え〜これが京都だったんだあ〜・・と思うように、町のあちらこちらにしかないイメージの中の京都と同じで、パリも又我々極東のアジア人... | ||
悪の華 (集英社文庫)シャルルボードレール ¥ 580 通常4〜5日以内に発送 ★★★★★ |
悪の華 (集英社文庫) | |
| 『悪の華』=《退廃的》。というイメージが強くて読みのがしていたのですが、実際に読んでみると、思ったよりもずっと《正統派》の詩集でした。汚れた世界の中で、失われた《美》と《真実》を探し求める魂の軌跡は、とても感動的です。一見、異端的なように見えて、実は正統派。そんな矛盾した存在感がとても魅力的な、素晴らしい詩集だと思います。ボードレールは耽美主義だとかいう前評判を聞いていましたが、 この詩集を通読してみて、思った以上に作品中での人間の肉の感触を意識させられました。 詩の多くが女性の肉体美関連のものです。時々プラトニックラブの詩もありますが、 全体としてボードレールが徹底して女体を描こうとしていると感じました。 精神的な愛に比べて卑下されやすい肉欲を、開き直ったようにがっちりと書いている点、 やはり只者ではないのだなぁ、と思わされます。 この詩集には初版本から猥褻を理由に削除された詩篇も載っいて、非常に良いです。ボードレール「悪の華」は旧くは上田敏から、堀口大学、鈴木信太郎・・・数々あれど、現代の感覚に一番、しっくり来るのはこの安藤訳ではなかろうか、と私は思います。詰まらない現実から、ど... | ||
寓話〈上〉 (岩波文庫)ラ・フォンテーヌ ¥ 735 通常24時間以内に発送 |
寓話〈上〉 (岩波文庫) | |
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寓話〈下〉 (岩波文庫)ラ・フォンテーヌ ¥ 840 通常24時間以内に発送 |
寓話〈下〉 (岩波文庫) | |
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帰郷ノート/植民地主義論 (平凡社ライブラリー)エメセゼール ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 |
帰郷ノート/植民地主義論 ... | |
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